ぬるい生活 (朝日文庫)

ぬるい生活 (朝日文庫)

著者は、私より少し年上とはいえ、同年代ともいえそうなぐらいの年の方。
最初から最後まで、更年期の文字が躍っている。
さすが作家さんだけあって、色んな情報をお持ちのようだ。
題名の通り、ぬるーく過ごす。決定的な不調はないものの、体調や心の不調をそのまま
受け止めて、自分を甘やかして、可愛がる。
仕事だけは、真剣にするけれども、他のことは、頑張らなくてもいい。
そんな感じの本です。
ひとつ、身につまされるエピソードが。
朝起きて、リビングにある鏡を見ると、そこには、背中を丸めた小太りのおやじがいた。
という話。「小太りのおばちゃん」なら、わかるんだけれど、「小太りのおやじ」
だったから、ぞっとしたらしい。
私も、お店の窓とかに写りこんだ自分の姿を見て、ぎょっとしたことあるんだなぁ。