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- 作者: 荒木源
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/08
- メディア: 文庫
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泥棒しかしたことのなかった吉森。
出所したところに、刑事高山の出迎えを受けます。
なぜ?と不審がる吉森に、高山から意外な頼みをされます。
自分が死ぬに死ねず、生き恥をさらすような事態に
陥ったら、自分の命を絶ってほしいというものだった。
馬鹿らしいと取り合わなかった吉森だったが、
1年半ほどしてから、高山が脳卒中で倒れた事を知る。
現在の高山の様子を見ている内に、目が離せなくなっていく吉森。
近くのコンビニに勤め、高山を見守ることになる。
長年、真面目に働き、高山の様子を見守り続け、ある日
高山からの頼みを聞き入れることを決心する。
元泥棒の手腕を生かし、薬剤などの準備をすませて
あとは決行だけだというその日、予想もしなかった出来事がおこります。
派手な物語ではないですが、じーんとくる一冊です。