けいどろ (小学館文庫)

けいどろ (小学館文庫)


泥棒しかしたことのなかった吉森。
出所したところに、刑事高山の出迎えを受けます。
 
 
なぜ?と不審がる吉森に、高山から意外な頼みをされます。
 
自分が死ぬに死ねず、生き恥をさらすような事態に
陥ったら、自分の命を絶ってほしいというものだった。
 
馬鹿らしいと取り合わなかった吉森だったが、
1年半ほどしてから、高山が脳卒中で倒れた事を知る。
 
現在の高山の様子を見ている内に、目が離せなくなっていく吉森。
 
近くのコンビニに勤め、高山を見守ることになる。
 
 
長年、真面目に働き、高山の様子を見守り続け、ある日
高山からの頼みを聞き入れることを決心する。

元泥棒の手腕を生かし、薬剤などの準備をすませて
あとは決行だけだというその日、予想もしなかった出来事がおこります。
 
 
派手な物語ではないですが、じーんとくる一冊です。