赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

主人公は中年男性。自分の妻と、同居している痴ほう症の母との折り合いが悪く、家に帰るのが苦痛の毎日を過ごしています。
ある日、中学生の息子が、近所の小さい女の子を殺してしまい、家に死体が。
最初は、もちろん警察に届けようとした男性でしたが、奥さんに説得されて、死体を捨てに行くことにします。

死体を遺棄したことによって、息子や妻と共犯関係になるのですが、その罪を自分の母親になすりつけようと画策します。「痴ほう症の母がしたことにすれば・・・」悪魔のささやきです。

眼力するどい刑事に、すべてを見透かされるのですが、最後のどんでん返しが面白いです。

「そう来るか」という感じです。



パラドックス13

パラドックス13

13秒間の間に、死人を出してはいけない。その間になくなる人があれば、歴史が変わるようなことが起こるかも?
パラドックスとは、数学的矛盾のことなんだそうです。

私はこれは、正直あまり好きではありません。
筋はきっと面白いんだと思いますが、うーん、なんだかいやです。