切羽へ

切羽へ

直木賞受賞作。
夫がいるけれども、他の人に魅かれてしまう。特に何をするわけでもなく、夫を裏切るわけでもない。なんだかよくわからないけれど、気になって仕方がない。決して、好きなタイプじゃないんだけれど、どうしても気になる。そうして、ある日突然、目の前からいなくなって、終わる。
彼女の気持ちに一番最初に気づいたのは、他の誰でもなく、夫だったのではないだろうか?
不安と戦いながら、でも、彼女を信じ続けた夫。
人を好きになる気持ちは、とめられません。主人公セイの気持ちに共感できる人も多いかも?