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- 作者: 桂望実
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 単行本
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弁護士になりたての主人公徹子。
遠縁の同い年の女の子「なっちゃん」に弁護を依頼されます。
まるで、結婚詐欺のような事案。しかも、だまされた側ではなく
だました側。
なっちゃんは、特別に美人というわけではないけれど、
ちょっと可愛い松竹梅の竹の上。
男の人からは絶大な人気を誇るのですが、
女の人からはあまり評判がよくないタイプの女の子。
自分が気に入らないことがあると、平気で意地悪をしたり、
自分の出生に関するエピソードもでっちあげ、
周りの人にいいふらします。
その場の雰囲気を盛り上げることに長け、
周りの男の人をとりこにします。
徹子も、最初は嫌な女だと思っていたのでしょうが、
なっちゃんと付き合っていくうちに、
それだけではない感情が芽生えてきます。
他人になっちゃんの悪口を言われると、
反感をもつような。
そんな自分が信じられなかったりするのですが。
とにかく、なっちゃんの周りにはトラブルが絶えないので、
長い時を超えて、関わっていくことになります。
いますよね。自由奔放な女の子。
多分、本人に悪気はなく、自分の気持ちに素直なだけ。
腹が立ったりもするんだけど、結構魅力的だったりもする。
私は、嫌いじゃないタイプかもしれません。