本
- 作者: 田中ウルヴェ京
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2008/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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例えば、上司から注意されたとき、事実としては「注意された」ということだけですが、そこから「自分はなんてダメな奴なんだ!」とか「上司に嫌われているんじゃないか」とか連想ゲームのように悩み続ける人よりも、前向きに受け止める人の方が打たれ強いということが書かれています。
今まで、そんな風に感じてしまうのは、持って生まれた気質だから、仕方がないと思っていましたが、先日何かでフランスの哲学者のアランという人の言葉が紹介されていました。
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」
この言葉、とても素敵です。私も意志を持って楽観主義になりたいと思います。
本の中で、旧ソビエトのシベリアの強制収用所の話が紹介されています。
政治犯に対して精神的な拷問を行っていたのですが、朝起きたら山に登らせて、ひたすら穴を掘り続けさせます。昼になったら下山して昼食をとり、食べ終わったら、同じ山に登って午後からずっと自分が掘った穴を埋めていくんだそうです。そういうことを毎日行うと、自分の無力感にさいなまれ、やる気や魂が抜けてしまうんだそうです。
無意味なことを毎日自分の意思決定がなくやらされることは、それほど自分のモチベーションを下げてしまうんだとか。